映画とライフデザイン

映画ブログを始めて17年、年間180〜200本観ます。時おりグルメ記事や散歩して気に入った場所の記事を書きます。gooの閉鎖で移動してきました。

吉越浩一郎 デッドライン仕事術

吉越浩一郎氏はトリンプジャパンの前社長である。

社長当時はやり手で知られ、テレビで紹介された時に彼のことを知った。
会社の諸問題を早朝会議にて次から次に即断即決していくその姿をみて驚いた。こんなに会議を有意義に利用している日本の経営者は見たことなかったからだ。会議以降うやむやにするのではなく、すべてデッドラインをもうけ、それが進捗しているかどうかは会議にて確認するという方式だ。

この本で気になった記述は
1.有限の時間の中で、より多くの仕事をこなそうと思ったら、処理するスピードを上げるしかない。3倍のスピードで仕事をすれば、三分の一の時間ですむ
2.社内向け書類を作成する時、見栄えを整えるのに熱心な人が多い。
3.社内メールを一対一でやることを禁じていた。(同じことを多人数に伝えるためにメールを利用する)
4.事前に正解を見つけて行動するよりも、行動しながら考えた方がいい。
(まずは川に飛び込め!)
5.社員の仕事は「小さな意思決定」の連続だ。悩む前に行動しろ
6.仕事のアウトプットを決めるのは、能力×時間×効率
7.書類は時系列で整理する。
書類を整理するため、日付を入れたA4サイズの仕切りが3か月分あり、そのほかに月別のファイルを作る。何日もかかる仕事も分解して、その日やる仕事を示す。
8.何を誰がいつまでにやるかを明確化する会議
9.時速300KMのF1マシンを若葉マークの運転手が運転しても、100KMくらいしか出せないだろう。かえってF1ドライバーがトラックを運転した方が早いかもしれない。
10.トップが現場から遠い企業はダメ
11.仕事のできない管理職に限って情報を隠す
12.撤退のルールを決めておけば、いつでも撤退できる。
13.世の中には、「一人でできなくても、会社というチームで進めば何とかなると思っている。」風潮がある。当事者意識がないとダメ。仕事は「駅伝」のようなもの。
14.ボトムアップと言いながら最終的に決めるのはトップの仕事。多くの意見を聞きながら最良の案を選択して、組織内に貫徹させる。

基本的には今までの著書と一緒の流れだが、整理術が参考になった。
仕事をするのに役に立てたい。