映画とライフデザイン

映画ブログを始めて17年、年間180〜200本観ます。時おりグルメ記事や散歩して気に入った場所の記事を書きます。gooの閉鎖で移動してきました。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

容疑者Xの献身  福山雅治

物理学者湯川が殺人事件のなぞを解いていく。今回は重要容疑者の隣家に住む人物が、湯川の昔の仲間であった。その二人の対決とされるが、迷彩をちりばめながら最終結論に導く。福山雅治は彼自身のカラーを前面に出して、のびのびと演技している。 スタートは…

ジェインオースティンの読書会  マリアベロ

さまざまな境遇にある5人の男性と1人の女性によるジェインオースティンの読書会を開く。代わる代わるホストになり課題図書を選んで、ディスカッションの場を持つ。現代アメリカの姿が浮き彫りになる画像が良い。年齢層がバラバラ。夫婦関係がうまくいかず…

映画「父、帰る」

12年ぶりに帰った父親とのふれあいに戸惑う兄と弟の姿を描くロシア映画。日本でいえば小学校高学年から中学生くらいの思春期の男の子の感情の起伏を巧みに描いている。水の映し方が非常にうまい撮影がよく、画像の美しさも映画の価値を大きく押し上げる。 …

マイケルが死んだ翌日

朝から車で各部署を走って廻った。車の中でFMがずっとマイケルを流していた。チャンネルを変えると、どこかで流れていた。人が死ぬショックというならジョンレノンの方がショックだったが、今回は同世代なので、自分の健康と照らし合わせるということがあ…

マイケルジャクソン お疲れさん

昨日朝会社に行こうとしたら、マイケルが呼吸のないまま病院に運ばれたというニュースが流れていた。驚いた。そしてまもなく死亡が伝えられた。同世代としては、ショックである。奇怪な行動が全世界の注目を浴びていた。その注目も皆が彼を愛していたからだ…

富田勲  惑星

disc union の片隅に500円以下で売られていた。これは安すぎる。これも自宅にレコードがある。すぐかって聴いた。いやー完成度が高い。富田勲にしばしはまりそうだ。音楽家富田勲は大学は慶応文学部で音楽大学の出身ではない。しかし、NHKの大河ドラマや…

鍵  市川昆

市川昆監督による谷崎潤一郎原作の映画化。若干変態気味の親父役は中村雁治郎得意の役。その妻が京マチ子。いつもよりも強烈なメイクで気味が悪い。ぎりぎりの裸の表現とかこの当時としてはどぎつい表現だったのではないかな。。 大学教授の夫婦に中村雁治郎…

ムーディーブルース  童夢

仕事が比較的上向きになってきた。いい知らせが続いている。このまま行ってほしい。娘の期末テストも近づき、少しづつ追い上げにかかっている。映画を見るのも娘と勉強しているのに悪い気がする。 気持ちをやわらげるのは70年代の音楽を聴くのが良い。 レ…

愛と喝采の日々  シャーリーマクレーン

シャーリー・マクレーンとアン・バンクロフトの2大女優による女の友情の映画。バレエーダンサーとして当時絶頂だったミハイル・バリシニコフも超絶的なバレエーを見せ、バレエーの場面も充実している。 シャーリーマクレーンとアンバンクロフトは20年前プ…

いつか読書する日  田中裕子

ここ10年の邦画では間違いなくベスト5に入る傑作だ。田中裕子が50歳の独身女性を演じる。青春時代に想いあっていた二人が、知らん顔をしながらずっと同じ街で暮らしていく。明るい笑顔をいつも振りまく田中裕子が能面のような無機質な顔をする。脚本がよく、…

津軽じょんがら節  江波杏子

73年の作品。津軽の海沿いの故郷に帰ってきた女とその情夫の物語。荒波が響きわたる漁村の荒廃した暮らしの中で、大映で壺ふり賭博師で鳴らした江波杏子の着物姿が美しい。 新宿の飲み屋に働く江波杏子は津軽の田舎に情夫をつれて帰ってきた。情夫がヤクザ…

生きものの記録  黒澤明

昭和30年の黒沢明監督作品。原子爆弾から水素爆弾にパワーアップし、実験が繰り返された世相を反映して、水爆被爆の恐怖症の老人を描く。三船をはじめ、志村喬、千秋実、藤原釜足といった黒澤組が中心で、昭和30年前後の前近代的家内工業の雰囲気もよく表わ…

アイアンマン

アメコミ映画。スター俳優勢ぞろいでオチャラケタ話を盛り上げる。 軍事産業の社長ロバートダウニーjrは幼いころから天才としてならしており、MITを17歳で卒業して父親の後を継いだ。米軍の大佐テレンスハワードは主人公の親友。彼と一緒にアフガニスタン…

ペパーミントキャンディ  ソルギョング

韓国映画隆盛のきっかけとなった作品。ある男の人生を1999年から79年まで時代をさかのぼって描く。韓国映画らしい暴力描写がきつい。どう見ても本気モードで殴ったりする姿は演技を超えている。主人公ソルギョングが川のそばで遊んでいる仲間に加わる。しか…

ついに地価反騰(バブル前夜祭)

ここのところ経済の末端で動きが変わっている。日経平均10000円乗せは新聞にも載っているし誰でも知っている。 大きな変化がでてきたのが、地価動向である。不動産屋筋から話しを聞くと、ここ1月もたたないうちに、買い一色になったようだ。売り物件が品薄に…

寅次郎夕焼け小焼け  太地喜和子

寅さん映画17作目昭和51年の作品。いつものように柴又のだんご屋と兵庫の龍野が舞台となる。今回のゲストは演劇界の重鎮宇野重吉と太地喜和子である。戦前愛の逃避行でソ連に逃げ込んだ岡田嘉子さんも出演している。48作の中でも上位10番以内に入る人気作…

蜘蛛巣城  黒澤明

シェークスピア「マクベス」を題材にした黒澤明監督の時代劇。主君に忠実に仕える領主三船敏郎があるきっかけで主君を殺害し、自ら主君に成り代わろうとする話。能を取り入れたり日本の伝統芸能の匂いを戦国の争いの中にちりばめる傑作。三船敏郎、山田五十…

彼岸花  小津安二郎

人間ドックの結果を見て、あまり血圧が高くならないような映画を見た方が身のためかと思った。小津作品をみる。彼にとって最初のカラー作品。ストーリーはいつもどおり結婚に伴う親と子の心のふれあいの話。ワンパターンで何も感動がないが血圧も高くはなら…

人間ドック

昨日午前中人間ドックであった。 データ的には、血糖値、血圧が高かった。胃のレントゲンは問題なしだった。 最近家で血圧を計っている。上は130-150、下が90-100程度だ。高い。昨日も138-92であった。特に下が高いのかもしれない。分析…

ターミネイター  シュワルツネッガー

現在ターミネイター4作目が放映中。2作目からは予算がどんと上がってヴォリュームアップした。シュワちゃんのこの低予算一作目の意義は大きい。序盤戦から緊張感があるシーンが続く。恐ろしさが増幅して、何度見てもあきない傑作だ。 シュワルツネッガーが…

1Q84  村上春樹

読むのに時間がかかった。最近は映画のことばかりブログに書いているけれど、本はかなり読んでいる。一日に4冊読んでしまうこともある。ビジネス系であればそれで良い。付箋をつけながら、一つでも役に立つことないかと読むわけであるから。。でもこれは一日…

戦場のピアニスト  エイドリアン・ブロディ

二次大戦以前ユダヤ人が最も多かったポーランドを舞台にしたユダヤ人ピアニストの物語。ナチスによるユダヤ迫害の強烈な惨劇が描かれる。その中でピアニストが助けられる話。古代より行き場を失い世界中をさまようユダヤ人にとって、ポーランドは居心地のよ…

足利冤罪事件と映画チェンジリング

今朝テレビを見ていたら、栃木足利の幼児殺害冤罪事件で釈放された被疑者がでていた。見ていたらかわいそうになった。だって、どう見てもそういう悪さをする人物には見えない人のよさそうな顔をしている。これまでもこういう話はいくつもあった。その中には…

チェンジリング クリント・イーストウッド

きつい映画だ。かなり気味が悪い。クリントイーストウッド監督がアンジェリーナジョリーを主演に迎えて異常な犯罪の世界に入り込む。「グラントリノ」よりもかなりエグイ話だ。とかくロス市警は映画の世界では評判が悪すぎる。ここでは際立って悪い!! 1928…

サード  森下愛子

78年の作品。誤って人を殺し、少年院に入ってしまった永島敏行の少年院での日常生活を映し出す。若い森下愛子が美しく色を添える。寺山修司の脚本も単純な場面と抽象過ぎる部分と極端に両面つくりすぎる。主人公を妙に走らせたりしてわかりづらくしている映…

日本のいちばん長い日  三船敏郎

7月末に連合国から出されたポツダム宣言に対応しきれず、変わらぬ強硬姿勢に原爆の投下、ソ連の参戦とコテンパンにやられたあとの、終戦の前日昭和20年8月14日正午から当日8月15日の天皇陛下のいわゆる玉音放送が流れるまでを中心にしてドキュメンタリータッ…

過去のない男

フィンランド映画である。負傷して記憶をなくした男がヘルシンキを漂流する姿を描く。無口で表情がない登場人物がたくさん出てくる。この国ってこういう人が多いのかと思ってしまう。個人的趣味ではないが良くできているとは思う。 ヘルシンキに旅立った主人…

2046  トニーレオン

王家衛監督の「花様年華」の続作。日本では木村拓哉の出演で話題になる。日本では近未来ということが、前宣伝で強調されていた。しかし、主人公は花様年華のトニーレオンがそのままの役で演じる話で、レトロな香港のシーンはまともだ。未来描写はいただけな…