映画(日本 2015年以降主演男性)
映画「きみの鳥はうたえる」を映画館で観てきました。 函館出身の作家佐藤泰志の芥川賞候補作品「きみの鳥はうたえる」の映画化である。原作は未読。海炭市叙景、そこのみにて光輝く、オーバー・フェンスと佐藤泰志原作の映画化作品はいずれも傑作であった。…
映画「万引き家族」を映画館で観てきました。 カンヌ映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督の作品である。先行公開であるが、当然映画館に向かう。題名からして社会の底辺の人たちを描いているのは読み取れる。しかし、この家族は本当の家族ではない。か…
映画「孤狼の血」を映画館で観てきました。 昭和の広島を舞台にしたやくざ映画というと「仁義なき戦い」を連想する。しかも、白石和彌監督の一連の作品「日本で一番悪い奴ら」「彼女がその名を知らない鳥たち」はいずれも自分もお気に入りだ。今回は広島県の…
映画「素敵なダイナマイトスキャンダル」を映画館で観てきました。 昭和のエロ雑誌編集長末井昭の自伝の映画化である。ダイナマイトというのは主人公が子供のころ、母親が隣家の男とダイナマイトで心中をしたというところから出ている。母親が自殺したことは…
映画「くも漫」は2017年公開の日本映画 中川学の漫画の映画化である。なんとなく面白そうという感覚で観た。低予算がにじみ出る構成だが確かに笑える。自閉症の子供を担当する代用教員が、遊びに入った風俗店でくも膜下出血になってしまう。幸い命に別状…
映画「あゝ荒野 後編」を映画館で観てきました。 前編はなかなかの出来であった。当然、観に行かねばと思い、超満員の映画館に向かう。上映館が少ないので混んでいるなあ。前編の鑑賞後で、寺山修司の原作を購入したが、後編をみるまでお預けで2時間半を超え…
映画「あゝ荒野 前編」を映画館で観てきました。 「あゝ荒野」は寺山修司が昭和41年に書いた長編小説に基づき、菅田 将暉が主演した映画である。現代新宿に時代の軸足を変えているが、2021年東京オリンピック後の近未来社会という前提である。 菅田 将…
映画「アウト・レイジ最終章」を映画館で観てきました。 「アウト・レイジ」シリーズもついにこれで終わりだ。前二作の痛快さは日本映画界を代表する傑作である深作欣二監督「仁義なき戦い」にも劣らない。騙し騙されというひっくり返しがテンポよく最後まで…
映画「三度目の殺人」を映画館で観てきました。 是枝裕和監督の新作は殺人犯人役の役所広司とその弁護を務める福山雅治のコンビだという。ミステリータッチのようだ。福山雅治の作品は「SCOOP」も観た。自分的には好きな作品である。是枝監督とのコンビは「…
映画「幼な子われらに生まれ」を映画館で観てきました。 なかなかの傑作である。浅野忠信主演の新作は、田中麗奈演じる妻と連れ子2人と暮らす男を演じる。夫婦ともバツイチで再婚、男にも前妻との間に生まれた娘がいる。微妙な年齢に育った娘の反発に戸惑う…
映画「溺れるナイフ」は2016年公開の菅田将暉と小松菜奈主演の作品 なんとなく気になっていた作品である。激しい暴力表現が映画の中でずっと続く「ディストラクションベイビーズ」で菅田将暉と小松菜奈は共演している。髪を染めた菅田将暉の雰囲気が変だ…
映画「淵に立つ」は2016年公開の日本映画 カンヌ映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞作品である。深田晃司監督作品は「ほとりの朔子」を見ている。二階堂ふみ演じる福島の田舎町を旅する浪人生が主人公の作品で、非常に感受性の強い少女が大人になるとき…
映画「追憶」を映画館で観てきました。 岡田准一の新作である。それだけではこの映画見に行かない。監督降旗康男と撮影木村大作という老大家による久々の作品というのだ。気になってしまい、映画館に向かう。降旗康男監督作品は高倉健の遺作「あなたへ」以来…
映画「バンコクナイツ」を映画館で観てきました。 東京ではテアトル新宿でしか「バンコクナイツ」をやっていないので、ものすごい超満員である。 評論家筋の評価がいかにも賛否両論、こういった映画は観てみるに限る。自分はタイにはいったことがない。でも…
映画「日本で一番悪い奴ら」は2016年公開の綾野剛主演映画である。 これは面白い! テンポがよく、警察と暴力団員との裏の癒着を巧みに描いている。綾野剛もこの役柄に乗っているという感じで、ワイルドに演じている。 菅原文太があばずれ刑事役で、癒着…
映画「クリーピー 偽りの殺人」は2016年公開の黒沢清監督作品 予告編から不気味な映画であった。いやらしい役を演じると天下一品の香川照之の表情が狂気に迫り、いったいどうなるんだろうと思わせたが、怖そうなのでDVDスルーになってしまった。映画…
映画「モヒカン故郷へ帰る」は2016年の松田龍平、前田敦子主演作品 これはなかなかいける。 予告編は何度かみて、うーんちょっとという感じだったが、主人公の名前が永吉。父親が矢沢永吉好きで息子に永吉と名前をつけたという設定だとわかり見てみたく…
映画「君の名は」を映画館で見てきました。 とんでもない人気の「君の名は」はDVDスル―のつもりだったが、「前前前生」の勢い良い音楽の響きを至るところで聞き、つい行ってしまう。アニメ映像の風景映像の作り方はなかなか精巧で、CMと言っていいくらい…
映画「SCOOP」を映画館で見てきました。 「モテキ」「パクマン」の大根仁監督の新作で主演は福山雅治と二階堂ふみだ。両作品とも大好きな自分としてはすぐさま見に行くしかない。映画館にいくと、大根仁監督と福山雅治の舞台あいさつが放映されていた。福山…
映画「怒り」を映画館で見てきました。 「悪人」に続く吉田修一原作、李相日監督の作品、「悪人」が好きだっただけにチェックしていた。出演者は現代日本映画界で主演を張っている面々ばかりで超豪華である。 八王子のある住宅で夫婦の惨殺死体が見つかる。…
映画「64 後編」を映画館で見てきました。 横山秀夫のベストセラーミステリーの映画化である。わずか7日しかなかった昭和64年1月におきた未解決幼児誘拐殺人事件の時効があと1年に迫る中で、同じような誘拐事件が14年たって発生する。当初から刑事…
映画「海よりもまだ深く」を映画館で見てきました。 阿部寛主演、是枝裕和監督の新作が気になっていたが、ようやく見れた。元妻に未練たらたらのできの悪い作家くずれの物語で、大きな衝撃的な出来事があるわけではない。ギャンブル好きで夫婦関係をたたざる…
映画「ディストランクション・ベイビーズ」を映画館で見てきました。 これは凄まじい映画だ。「過激」という言葉があてはまるバイオレンスアクションというと、銃やナイフ、爆発物を含んだものが大半だ。ここでは徹頭徹尾素手のケンカである。「ファイトクラ…
映画「俳優 亀岡拓次」を初日いきなり映画館で見てきました。 心温まるいい映画で、安田顕演じる主演の亀岡拓次に気持ちが同化してしまう。笑いあり、恋あり、そしてトジありで2時間いい感じで過ごせた。意外に女性の多い館内では常に笑い声が響いていた。 …
映画「FOUJITA」を映画館で見てきました。 「泥の河」の小栗康平監督の久々の新作である。オダギリジョー演じる主人公である藤田嗣治の絵も国立近代美術館で見てからずっと気になっていたこともあり、映画館に向かう。 若干暗めのトーンの映像なので少し見に…
映画「バクマン」を映画館で見てきました。 これはおもしろい。娯楽としてよくできている作品に仕上げられている。 映画「モテキ」で最高のエンターテインメント作品を作り上げた大根仁監督の最新作で、同名漫画の原作を映画化したもの。佐藤健はすばやい剣…
映画「味園ユニバース」は2015年公開の渋谷すばると二階堂ふみの共演映画だ。 大阪を舞台にした「関ジャニ」の渋谷すばると二階堂ふみ共演の音楽映画を「苦役列車」の山下敦弘が監督するとなると本来は見に行かねばならないはずだが、2月中旬から忙しす…
映画「赤い玉」を映画館で見てきました。 奥田瑛二の不良オヤジ姿が妙に気になる。エロっぽさにあふれている気がしたので、見てみた。 離婚して2回目の独身を謳歌する映画専攻の大学教授が、はるかに年下の高校生の姿に翻弄されるという話だ。監督の高橋伴…
映画「きみはいい子」を映画館で見てきました。 自分にとって昨年ベストの「そこのみにて光り輝く」の呉美保監督の最新作なので、見に行くしかない。子供への虐待、学級崩壊、痴呆症、自閉症などテーマは多岐にわたっている。前作の出来からみて、期待感をも…
映画「新宿スワン」を映画館で見てきました。 東京に異動して以来、今までに増して夜の新宿を歩く機会が増える。歌舞伎町の中でもディープなゾーンへ行く回数も増えてきた。また、綾野剛、伊勢谷友介、山田孝之の主演3人の面構えも印象強くこの映画は気にな…