2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧
宮部みゆきが直木賞を受賞したミステリーを、大林宣彦監督が映像化したサスペンス・ドラマ。荒川のマンションで発生した一家4人殺人事件に端を発する不可解な謎を、多数の人々の証言から解き明かしていく。 登場人物の多さに戸惑う。まあこれだけの出演者を…
映画「冬の小鳥」は、韓国に生まれ孤児となり、養女にもらわれフランスで育った女性がメガフォンをとった自伝的作品である。新聞で解説を読み、ぜひロードショーで見たいと知性の殿堂岩波ホールにて鑑賞した。 1975年、ソウル近郊。9歳の主人公(キム・セロ…
「座頭市と用心棒」は大映の衰退期の昭和45年に起死回生で制作された。勝新、三船のゴールデンコンビによる時代劇である。「用心棒」三船敏郎と対決する勝新太郎の座頭市を、当時東宝所属であった岡本喜八監督がメガフォンをとる。 市こと勝新が昔訪れた村に…
「ショートカッツ」は94年制作のロバートアルトマン監督得意の群像劇である。3時間を超える長さに、小さなドラマがいくつも組み合わさる。8組の夫婦関係を軸として、20人を越える登場人物たちが巧みに組み合わされ、ひとつの世界になっている。ミステリーの…
水木しげるさんが文化功労者を受賞した。 テレビのインタビューでは冗談だと思うけど「もっと上の賞はないのかな?」と言っていた。 こういうキャラだからそれで良しとされるのであろう。 ひとつ前のブログで日経新聞「私の履歴書」に関する話題を取り上げた…
これはおもしろいなあ 人間っていろいろあると思う。 今年の私の履歴書みてもオービックの社長のように がつがつした方がいいように思えるような人もいる。 でも今回は別の意味で楽しかった。 この人ってお坊ちゃん育ちなのかなって それもかなり極致の 普通…
1939年制作「駅馬車」はジョンフォード監督による西部劇の古典的名作である。ジョンウェインとのゴールデンコンビのスタート作だ。あまりにも有名なテーマソングに乗せて軽快に駅馬車がスタートするが、途中アパッチの襲撃を受けて大混乱する構図である。イ…
映画史上ベスト5に入るといわれている悪女がいる。これが巨匠ビリーワイルダー監督の1944年の名作「深夜の告白」の女主人公バーバラ・スタンウィックだ。保険金詐欺事件は映画やテレビの2時間ドラマで何度も繰り返し取り上げられている。そのはしりになった…
月曜日から火曜日にかけて、会社主催の研修があった。 会社の研修センターに宿泊しての研修であった。 外部講師による研修は時折ある。自分と同じような立場の人たちが全国から集まり研修した。 正直こういうのは得意ではない。 どちらかというと、グループ…
アルフレッド・ヒッチコック監督の1946年の作品である。ヒッチコックの常連の二人、ケイリーグラントとイングリットバーグマンによるハラハラドキドキ劇である。かなり強烈なキスシーンが頻繁に出てきて、恋愛モノの要素も残す。 主人公ことイングリッド・バ…
「新しい人生のはじめ方」はロンドンを舞台にした中年の恋の物語である。ダスティンホフマンとエマトンプソンのオスカー俳優のコンビであるが、二人とも冴えない役を演じる。ムードは落ち着いていて安心して観れる。 NY在住のCM作曲家ことダスティンホフマン…
ロバートデニーロとアルパチーノ御大二人の共演である。二人の共演なら、もっと人気を集めてもよさそうなものであるが、静かなロードショーだった。しかも2008年から2年遅れ。「ボーダー」は邦題で、原題はRighteous Killである。 原題のごとく「ダーティハ…
カンヌ映画祭パルドールの名作ということであったが、暗そうなので観なかった。 このまま観ないつもりであったが、カトリーヌドヌーブ好きがこのまま観ないのは不自然と映画を観た。 予想通り暗かった。最後に向けては、行き場がないというよりも本人の気持…
「マイレージマイライフ」原題Up in the Airは「juno」で若いながらも抜群の才能を見せたジェイソン・ライトマン監督の最新作。ジョージクルーニーを主演に迎えての人間ドラマをコメディタッチの要素を加えながら見事に料理する。これはさすがとしか言いよう…
中学3年の娘は今週の中間テストに向けて試験勉強をしこしこやっている。 公立第一志望なので内申は当然響いてくる。ひたすらやるしかない。 先日東京で受けた模試の結果が返ってきた。 国語と数学の偏差値が悪かった。逆に英語、理科、社会は点数が90点を超…
9月を終了した。上期を終えてうちの部署はまずまずの実績で終えられた。 目標達成率109.7%であった。 異動した部署で好成績で終えられ鼻が高いが、会社からくる上乗せ要求がきつすぎる。 かならずしも精神衛生上いいわけない。 上期の交際費を多少使い…
「恋するベーカリー」は「ホリデイ」「恋愛適齢期」のナンシー・マイヤーズ監督によるラブコメディ。メリル・ストリープ主演で「ゲッタウェイ」のアレック・ボールドウィン、お笑い映画の帝王スティーヴ・マーティンの豪華な脇役で固める。若者向きというよ…
「ウルトラI LOVE YOU 」 原題:All About Steve はサンドラブロックがラジー賞(最悪作品賞)を受賞した作品である。 同時にオスカー主演女優賞を受賞という快挙?をなしとげたというのは今年一番の話題だ。怖いもの見たさでDVDを手に取ったが、「悪くな…
1979年のアルパチーノ主演作品、はぐれ弁護士を演じる。tsutayaの発掘作品の中で妙に気になるので観た。デイヴ・グルーシンの軽快なフュージョンをバックにしたお気楽映画だ。当時のアメリカの様子がにじみ出ている。法廷ものといえるのかな?人情系であり、…
伊坂幸太郎の原作の映画化である。 見どころある部分もあるが、個人的には正直そんなにいいとは思わなかった。 仙台の大学に進学し、初めて一人暮らしを始めた主人公こと濱田岳。ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら引越の片付けをしていると…
「母べい」は黒澤明作品のスクリプター(記録係)であった野上照代の自伝的小説『父へのレクイエム』を、山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎えて映画化したヒューマン・ドラマである。突然夫が治安維持法で投獄される苦境の中、気高き信念を失わず、残され…
「シェーン」は映画ファンなら誰でも知っている作品。ラストで少年が「シェーン」と呼ぶシーンはあまりにも有名である。最近ジョージ・スチーヴンス監督の「陽のあたる場所」を観て無性にシェーンを観てみたくなった。今観ると、子供の演技がわざとらしいな…